インプラント治療 I

人間の歯は親不知を除くと28本あり、1本一本それぞれに役割があります。歯を何かの原因で失った後、食事などに支障はないかもしれませんが その状態のままにして置くと様々なことが起こります。口の中にある歯には全体的にバランスがあり、歯がなくなることにより数ヶ月、数年経つと残りの歯が動き始めバランスを崩していきます。
そして起こる悪影響は;

  • いろいろな隙間ができ磨きにくくなるので虫歯、歯周病の原因になる。
  • 噛み合う歯が少ないので残りの歯に負担がかかり、残りの歯が弱りやすくなる。
  • 無意識に反対側で噛む癖が出来るので顎関節症になる可能性がある。
  • 口の中のバランスが崩れることにより噛み合わせが深くなり顔立ちも変わる。分かりやすく言えば、お年寄りの方が入れ歯を取った後のあのくしゃとした顔です。

歯が無くなった時の治療の選択は;

良い点 悪い点
入れ歯
  • 残った歯をほとんどいじらなくて済む
  • 簡単で費用が少ない
  • 着け外しなので面倒さと違和感
  • 噛む力が弱い
  • 歯がないので歯骨が縮む
  • 固定する金属が口元で見える
  • 食感が変わる
ブリッジ
  • 固定式なので違和感が無い
  • 見た目が自然
  • 噛む力は強い
  • 磨きにくい
  • 費用
  • 前後の歯を削ること
  • 歯がないので歯骨が縮む

Maryland Bridge
(左の絵のような”Maryland Bridge”は費用も少々少ないのと歯をあまり削らなくて済む)
インプラント
  • ブリッジよりも安定している
  • 前後の歯はさわらなくてすむ
  • 人口の根で歯骨を保てる
  • 磨きやすい
  • 見た目が自然
  • 費用
  • 時間がかかる(4,5ヶ月)

現在の義歯治療では色々な意味で一番優れていると言われているインプラント。費用、保険のカバー、治療期間など考慮する点はあるものの、その点をクリアーできれば最良の治療法であると思われます。ただ中には歯骨が不十分、病気などで免疫力が低下しているなど適切ではないケースもありますので歯医者との十分な相談をお勧めします。