デンタル寸話

 電動歯ブラシ

最近テレビのコマーシャルでよく見る電動式歯ブラシ。とにかく色々な種類が市場に溢れ、どれを選んで良いのか分からないと相談される事も多くなりました。1939年に最初の電動式歯ブラシが作られてから、既に64年。最近の製品はおおまかに3種類に分けられるでしょう。

まずはゴムでできた小さなカップが回る物。これは昔から歯医者が歯のクリーニングの時に使っているものとほとんど同じで、歯についているしみなどをとるのにかなりの効果があります。しかし、あまり使いすぎると熱を発して歯の神経を痛めてしまうことがあるので要注意です。またこの製品は歯と歯の隙間に届きにくいのが少々弱点です

次は歯ブラシが回転する製品です。小さなブラシがいくつかそれぞれ回転するものや、全体に回転するものもありますが、これは歯の表面全体的によく磨け効果は上々です。ただ、あまり力を入れすぎると歯グキが押されて後退してしまうおそれもありますので、注意が必要です。

最後は歯ブラシが超音波の力で微妙に動くものですが、これも歯医者が歯のクリーニングに使うcavitronという器具と同じ機能を果たし、かなりの効果があります。1分間に3万回以上のブラッシングというテクノロジーと、超音波が歯ブラシそのものが届かない所2,3mmまでもクリーニングしてしまうという最新の製品です。

又、電動歯ブラシは以下の場合に特に役立ちます。

  1. なんらかの支障で手が思うように動かせない人
  2. 固定式の矯正器具をつけている人
  3. クラウンやブリッジなどの固定式義歯があり歯ブラシをしにくい人

もちろん一般の方でも十分に効果があります。

ブラッシングを完璧にするには最低10分はかかりますが かなり手がくたびれてしまいます。そういう時電動歯ブラシだと楽に時間をかけられます。ただここで注意したいのは、電動歯ブラシだからといって簡単にブラッシングをすませてしまったらやはり意味はあまりありません。電動歯ブラシだからこそ歯磨きに時間をかけても手が疲れず、丁寧に出来るため、効果があるのです。

どの製品にしてもそれぞれの効果があり価値がありますが、やはり大事なのは使い方をよく理解しておくことです。間違った使い方を続けていると、知らず知らずのうちに歯グキを痛めてしまったり、あるいは歯グキがさがってしまった後、歯自体の表面もすり減らしてしまうこともありえます。製品についてくるマニュアルをよく読むか 又は歯医者に指導してもらい、正しい使い方で利用しましょう。そうすると虫歯やシソーノーロー予防にもなり、歯の健康を長く保てるでしょう。