デンタル寸話

 セラミックインレー/アンレー

今回は美容歯科シリーズの最後として 白い色の詰め物、セラミックとハイブリッドレジンのインレーを御紹介しましょう。インレーとは奥歯の虫歯が大きい場合、歯型を取りその型にもとづいて様々な素材で精密に詰め物を作り、接着する修復処置です。 

従来 奥歯の虫歯治療では金属色をした物としてアマルガムと銀合金インレーがありました。アマルガムとは昔からよく使用されてきた修復材料でコストが低く治療テクニックも時間のかからないため治療費も割安です。 アマルガムの成分は水銀(50%)が中心で銀やスズ、亜鉛などをまぜて固まらせた金属化合物で、理論的にはいったん固まったアマルガムからは水銀などは溶け出ないということになっています。アレルギーの原因になっているとか アマルガムを取り去ったら体調がよくなったというような報告がここ数十年出ていていますが 実際にこのアマルガムによる直接な害は証明されていません。 しかしここ数年、日本とアメリカでも使わない歯医者さんが増えています。ヨーロッパの数カ国では歯科利用を禁止されているほどです。
口の中で輝いている銀ではなく、ちょっとくすんだ黒っぽい銀の詰め物があればそれは多分このアマルガムでしょう。噛み合わせが悪いとか歯ぎしりが原因で奥歯の噛み合わせる表面がすり減っているようであれば、そのアマルガムも知らないうちに飲み込んでいるかも知れません。御心配な場合は歯科医に相談してみるとよいかもしれません。

銀合金(金銀パラジウム)インレーは日本の保険内の治療で使われています。3割自己負担は2000円位と割安ですが、もちろん見た目がよくないのと金属の成分がやはり安い物なので、長年経つと腐食する可能性もあるといわれています。ここアメリカではこの材質はあまり使われていません。

ここ数年に開発された新しい奥歯の詰め物がセラミックインレーとハイブリッドレジンインレーです。自分の歯の色に合わせカスタムメイドした詰め物は治療が終わった後は見分けがつかないほど美しいものです。歯型に合わせて精密に作られ、正確に歯に完全接着されるため、後に取れてしまうということはほぼなくなりました。以前はセラミックインレーを使用した時に、噛み合わせや詰める面積によっては堅すぎるため割れてしまうという弱点がありました。そこで新しく開発されたのがハイブリッドレジンインレーです。硬化はもちろん充分で、耐久性にもすぐれ、また柔軟性も多少あるのでかける可能性も最小限になりました。ここアメリカの歯科保険ではほぼ5割のカバーが出るかと思います。

ご検討されてみては如何でしょう。